フェアトレードコーヒーの齊藤コーヒー株式会社

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萩原さんの工場長としてのお仕事の内容を教えてください。

萩原:
現在は、工場長として、自社工場でのコーヒー焙煎から、出荷までの工場全体の流れを統括しています。具体的には生産計画や人員計画、品質管理する製造管理業務の全般を行いつつ、工場の日々の状況を把握し、スムーズに出荷に繋げるということがメインの役割となっています。また、人手の足りない時などは、そこをサポートして工場全体を円滑に稼働させるよう行っています。

コーヒーとの出会いについて聴かせてください。

萩原:
もともと父親がコーヒー関係の仕事に就いていた影響で小学校ぐらいから普通にコーヒー飲んでいました。コーヒーの匂いに惹かれつつ、中学生になって缶コーヒーとの出会いがあり、そこからコーヒーにハマり出しました。

父親の仕事の関係で、家にコーヒーの蔵書が沢山あり、コーヒーの歴史からマネジメントなどにも興味を持つようになりました。実家に父親が書いたコーヒーに関するノートがありまして、コーヒーってもの凄く奥が深くて面白いなと思ったんです。

九州での大学時代には、コーヒー屋巡り、喫茶店巡りに明け暮れまして、400軒以上は回りました。九州もほぼ行き尽くすような勢いで、自分でノートを書きながら、美味しい店や店舗ごとの味の違いなど、益々コーヒーにハマっていった感じでした。

齊藤コーヒーに入社したきっかけなどを聴かせてください。

萩原:
もともと地元が広島なのですが、当時からコーヒーが好きで、豆の焙煎を教えて欲しいということで当時住んでいた広島の喫茶店にアルバイトとして飛び込みで入りました。それがコーヒーとの本格的な出会いになります。
そこで何年か働いて、名古屋に来ることになり、当初は派遣社員として齊藤コーヒーで働いていました。2006年に入社し、最初の2年半は営業で経験を積み、そこから工場に移ってきました。もともとコーヒーが好きだったっていうのもありますので、そこのところで好きこそ物の上手なれっていう形でこの仕事に就いたのかなと思っています。

この仕事に就いて、今までどのような点で苦労しましたか?

萩原:
苦労している点で言いますと、まずは品質になるのですが、お客様から、味などについても細かいご要望が多岐に渡ることがありまして、ちょっとした調整で微妙な違いが出てきます。そこのところを合わせていくっていうのがやっぱり難しいかなと思っています。

それと、工場を円滑に回すためにどうするかという部分で、やはり同じ組織とは言え、違う人間同士が、こだわりを持ってコーヒーに向き合っていますので、各々のやり方が異なっていたり、工場長という管理をする立場から接しなければならない点など、同じチームとして生産性を上げるために工場内の雰囲気にも気を配るといったことは、最初は苦労しました。

お仕事を通じて嬉しかったこと、エピソードなどを教えてください。

萩原:
やっぱり齊藤コーヒーで自分が製造に関わった商品がお店に並んでいるところを見たり、それを買って飲んでいただいているっていうことが凄く嬉しいですね。

私は普段は工場に居ますので、お客さまと直接お会いする機会は少ないのですが、当社では定期的にガレージセールを開催していまして、地元の方々も覗きに来てくださるんですけど、その場での地元のお客さまとのやり取りを通じて、お客さまに喜んでいただいていることを直接的に実感できるのが、やりがいの一つですね。

あとは、苦労した部分でも触れましたが、工場長として製造現場をまとめる立場を4年が経験させてもらい、今では社員のみんなが手伝ってくれて、工場長だけが抱え込むということがまずありません。出来ることはお互いが助け合ったり、声を掛け合えるような現場になったということが何よりも嬉しいことです。

改めて齊藤コーヒーという会社の魅力やつよみを教えてください。

萩原:
そうですね、小さい工場なので、みんなが近くにいるっていうことが最大の魅力だと思っています。やはり近くに仲間がいるからこそ伝えれる、近くにいるからこそ手伝い合えるということが、齊藤コーヒーらしさであり、よいところかなと思っています。

強みは、鮮度かなと思っています。品質マネジメントシステムISO9001の品質管理を掲げる上で、品質、中でも特に鮮度にはこだわっています。焙煎仕立てをお客様にお届けできるという点では優れてるんじゃないかなと思います。異物除去等の工程を徹底しており、お客さまにクリーンな豆を、鮮度が良い、コーヒー粉がぷくっと膨らむものを届けれるっていうことが齊藤コーヒーの強みなんじゃないかなと思ってます。

近い将来に齊藤コーヒーで一緒に働く方々に一言メッセージをお願いします。

萩原:
コーヒーの製造って、とても奥が深いと思いますので、ものづくりが好きな人には特にお薦めです。コーヒーが好きな方はもちろんですけど、コーヒーを飲まない人でも、工場を見て興味を持っていただけたら、大歓迎です。コーヒーのことは後から学べますので、まずはコーヒーやものづくりに興味のある方には、是非覗いていただきたいですね。

現在のお仕事の内容を聴かせください。

山村:
私は営業職として2018年に中途入社しました。営業は大きく分けて、既存のお客さまのサポートと、新しいお客さまと取引をスタートするための新規営業のお仕事になります。具体的には、実際にご注文いただいたものをお客様にお届けする仕事や、新しいお客さまとのお取引に向けた提案や商談となります。

新しいお客さまの場合は、フェアトレードを中心に当社でお役に立てそうなお客さまにこちらからアプローチをしたり、お客さまにお伺いしてお困りごとなどを探って、製品やサービスを提案していくというようなお仕事になります。いずれにしても、お客様が何に困っているのか、味や価格、マシンなのか、いろいろな要素があると思うんですけど、そこでお客様が何に悩んでいること、つまり困り事を解決しに行くっていうところでしょうか。

齊藤コーヒーに入社したきっかけなどを聴かせてください。

山村:
これまでに経験してきた職業が、飲食のお仕事と営業でした。営業のお仕事は、個人向けの携帯電話の販売から法人向けのコピー機の販売まで幅広かったのですが、決まった商品を提案するというスタイルでした。ところが、齊藤コーヒーの求人を見つけたときに、コーヒーの提案営業ということで、コーヒーには種類が何種類もあって、更にそれをブレンドしていくとすごい数になるので、決まったものを売っていく営業ではなくて、時代に合ったもの、お客さまに合ったものを提案できるというのは面白いんじゃないかなと思い、興味を持ちました。

そういう営業の面白さと言いますか、自分が経験したことのないところでチャレンジすることによって、自分も成長していけるのではないかと期待があり、思い切って飛び込んでみようと思いました。

この仕事に就いて、今までどのような点で苦労しましたか?

山村:
コーヒーは奥深いので、当時、缶コーヒーが主でなんとなくコーヒーを飲んでいた自分にとって、最初は畑違いと言うこともあり時間がかかりました。やはりコーヒーと一口に言っても、豆だけでも原産国が世界各国にあり、同じ豆でも焼き方だったりとか、粉の挽き方だったりとか、抽出方法、ハンドドリップ、サイフォン、マシンなど、いろんなものが絡んでいますので、なかなか奥が深いです。今も辿り着いたとは言えないですね(笑)

営業面では、既存のお客さまというのは、これまで先輩方が信頼関係を築いてきたものを、自分のところで絶やすことなく次に繋いでいかないといけないという責任の重さみたいなものは感じますね。一方、新規のお客さまへの提案の際に、他のロースターさんとの取引継続を理由に断られることもありますし、なかなか新しい取引を作るのは簡単ではありません。

ただし、そこは可能性と捉えていますので自分自身の伸びしろでもあると思います。今はどんどんチャレンジして、失敗してもいいよという風に声をかけていただいてますし、やった分だけ全て自分に返ってくるので、本当にやりがいがある仕事かなと思っています。

仕事を通じて嬉しかったことなどを教えてください。

山村:
問い合わせいただいた案件とかもそうなんですけど、お客さまのイメージを基に、お客様と一緒に打ち合わせを重ね、お客様からの要望とこちらからの提案が一致して一つの製品ができた時は感動しました。実際にそれが商品として並んでいるのを見た時には、更に感動しましたし、お客様からも「あなたと一緒に製作できてよかった」というのを言っていただいた時は本当にやってよかったなと思います。初めての案件が終わった時にはすごく自信にもなりました。

それと既存のお客さまの場合では、営業を引き継いで対応をさせていただいたときなど、今までのお取引に加えて、自分との新しい繋がりができたと実感できるときには、とてもやり甲斐を感じます。

齊藤コーヒーという会社の魅力はどんなところにあると感じていますか?

山村:
入社のきっかけでもありましたが、会社の戦略に則ったことであれば、どんどんアプローチしていって良いというような、良い意味でコンパクトな組織・会社なので、自分に与えていただける裁量の多さだったり、自由度だったりというのは結構あるのかなと思います。すぐ隣の部屋に行けば全員の顔が見れるような規模の会社なので、すぐに相談することができます。決定権がある社長もすぐそこに居ますし、すぐに相談できるので、スピーディーに問題に対処できます。そういう部分において、チームワークを発揮しやすい環境がこの会社の良さだと感じています。

近い将来に齊藤コーヒーで一緒に働く方々に一言メッセージをお願いします。

山村:
やはりチームワークというか、自分一人でコーヒーをお客さまに届けるところまで成立しないので、駅伝のたすきのように、工場のメンバーが作ってくれたものを受け取ってお客様のところに持っていったり、逆にお客様の要望を工場のメンバーと一緒に考えて新しい提案に繋げていくというようなところがありまして、全体の動きと自分が担っている部分がお互いに共有し合えるので、そこはうちの会社の強みでもあり、面白さでもあると思っています。そういったみんなで一緒に取組むという雰囲気が感じられる職場じゃないかなと思います。

岡田さんのお仕事の内容を教えてください。

岡田:
主な業務は、コーヒーの品質管理と工場の生産管理になります。元々は製造現場を担当していましたので、状況に応じて現場にも入ることもありますが、一日の大半は生産管理や納期管理の業務に費やしています。

具体的に言いますと、製品管理については、お客さまから来た注文を確認し、焙煎ラインと充填ラインの製造計画を立てて、指示書などをつくったり、必要な資材などを手配したりしています。品質管理では、品質マネジメントシステムISO9001や有機JAS認証の担当を行っており、日々の記録管理やマニュアル作成などはもとより、年1回の外部監査の対応も行い、マネジメントシステムが円滑に回っていくよう対応しております。

齊藤コーヒーに入社したきっかけなどを聴かせてください。

岡田:
前職は物流で出荷等の仕事に就いて、主に紅茶を扱っていました。そちらを辞める際に齊藤コーヒーの求人があり、そこに「焙煎職人を求む」というような記載がありまして、コーヒーは好きだったので、手に職を持つスペシャリストみたいになりたくて応募したのがきっかけです。

ただ当初、私はインスタントコーヒーばかり飲んでいて、レギュラーコーヒーも喫茶店に行って飲んでみてはいたんですけど、コーヒーにそれほど興味があったわけではなく、風味などを好んで飲む程度のものでした。

この仕事に就いて、今までどのような点で苦労しましたか?

岡田:
苦労をしたという感覚よりも、入社した時に、当時の副社長からコーヒーのいろはを教えていただいたんですけど、知れば知るほど奥が深く、コーヒーは果実であってそこからいろんな精選や加工の工程を経て一つのコーヒーが出来上がり、品種の違い、精選方法の違いですごく沢山の味のバリエーションがあって、そういう奥深さにハマってしまったのが記憶に残っています。

あとは私の管理業務が、工場が円滑に稼働するための縁の下の力持ちみたいなところがありまして、現場が困らないように、根回しをしたり、細やかに気を遣う場面はありますね。時期によっては製造ラインが手薄になったりするときがありますので、自分の管理業務と現場のサポートとを両方こなさないといけない時は割と大変です。ですが、やりがいはあります。

お仕事を通じて嬉しかったこと、エピソードなどを教えてください。

岡田:
お客さまから会社にお電話をいただいた際に、「コーヒーが美味しかったので裏のパッケージを見たら齊藤コーヒーと書いてあり、どこで買えるんですか?」といったようなお電話をいただけたときは、めちゃくちゃ嬉しいですね。素晴らしい会社に携われて本当によかったなと思っています

入社当時の副社長から、「コーヒーにはいろんな味や風味があって、新鮮なコーヒーをお湯で注ぐとコーヒー豆からモクモクモクって炭酸ガスが吹くので、これが新鮮なコーヒーなんだよ」と教えていただいたときの感動は忘れられません。やっぱりコーヒーっていうのは美味しいしリラックスできるし私もこの仕事を通じて、コーヒーの奥深さと素晴らしさにハマり、JCQAのコーヒーインストラクター1級を取得しました。コーヒーが好きで、この仕事に就け、素晴らしい会社に携われて本当によかったなと思っています。

改めて齊藤コーヒーという会社の魅力やつよみを教えてください。

岡田:
私が入社した当時からISO9001やフェアトレードに注力しており、それが現在も齊藤コーヒーの中心にあるということでしょうか。ISOやフェアトレードの社内教育の機会などもあり、そこが他社との差別化に働いていると思っています。

ISO9001については、当社の製造業務と密接に結びついており、工程プロセスの管理を徹底することで、万一、問題があったときはきちんとストップできるような仕組みになっている工場です。また、社員のほとんどが内部監査員を兼ねており、担当者が認証取得のためにやるのではなく、美味しいコーヒーを作るための仕組みとして動いているのが齊藤コーヒーの強みだと考えています。

これからの意気込みみたいなものがありましたら、是非お聞かせください。

岡田:
個人的な想いとしましては、会社の中でコーヒーインストラクターを取得している者として、自分のコーヒーの知識を活かし、さらに製造現場やISOの教育訓練などにも展開していきたいと考えています。個人としてはそういった役目や責任を感じています。

齊藤コーヒーとしては、私が入社当時の副社長に教えていただいた、「三方よし」という近江商人の考え方を大事にしています。私たち、中間の卸やメーカーなどコーヒーを扱う立場だけでなく、現地生産者にとっても、商品を利用いただくお客さまにとっても、みんなにとって良い仕組みを作ることが大事だという考え方で、フェアトレードやSDGsはまさにこの考え方に則したものだと思っています。

コーヒーの樹一本からは、焙煎豆にすると400gぐらいしかとれません。こうしたことからも適正価格や労働に対する対価については考えさせられますし、お客さまに美味しいコーヒーを届け続けるためには、我々がフェアトレードなどを通じて、現地生産者が発展し、美味しい豆を生産し続ける環境を支援しつつ、それに見合った付加価値をお客さまに伝えていかなければなりません。齊藤コーヒーとしては、ISOやフェアトレードなど、より私たちの強みを活かして、持続可能なコーヒー調達というものを実現することが私たちの責任だと思っています。

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